レッドブルに移籍した角田裕毅選手が、新しいマシンへの適応に苦労している様子を語りと正直な気持ちを吐露したことが海外で話題になっています。この発言に対し、海外のF1ファンからは共感の声や、そして様々なアドバイスが寄せられているようです。マックス・フェルスタッペンという絶対的なエースがいるチームで、セカンドドライバーが直面する難しさについても議論が及んでいます。どのような反応が集まっているのか、詳しく見ていきましょう。
元記事:

角田への共感
角田選手の率直なコメントに、自分自身を重ね合わせたようなコメントが見られました。トップレベルのF1ドライバーでもセットアップに悩むという事実は、ファンにとって親近感を覚えるポイントなのかもしれませんね。
“Me too, we have something in Common”
「俺もだよ、共通点があるね」
↑ “Get this guy in the Red Bull seat”
「こいつをレッドブルのシートに乗せろよ」
“It’s okay, Yuki. Neither do the engineers.”
「大丈夫だよ、ユウキ。エンジニアだって分かってないさ。」
“- me playing F1 Manager 25.”
「F1マネージャー25やってる時の俺かよ。」
マックスのセットアップをコピーすべき? 過去の事例と難しさ
チームメイトであるマックス・フェルスタッペンのセットアップをコピーすればいいじゃないかという単純な解決策を提案する声も上がっています。実際、過去にはマックス自身もレッドブル加入当初はダニエル・リカルドのセットアップを参考にしていたという指摘もありました。しかし、アルボン、ガスリー、ペレスといった歴代のチームメイトたちが苦労してきた歴史を踏まえ、「言うは易し」といった意見や、コピーした結果クラッシュするリスクを心配する声が多数寄せられました。
“In 2016, for the first 7 odd races after he joined RBR Verstappen was just racing Ricciardio’s setups, no shame in just copying while you learn.”
「2016年にマックスがレッドブルに加入した最初の7レースくらいは、リカルドのセットアップで走ってたんだ。学んでる間はコピーするのも恥じゃないよ。」
↑ “And later on Daniel used Max’s set up, lol.”
「そして後にはダニエルがマックスのセットアップを使ったんだよな(笑)」
↑ “The problem with that, at least last week, is that he felt he had no chance with the car set in Max’s direction. Given the years of this discourse, I wouldn’t expect it to be much different here.”
「その問題点は、少なくとも先週に関して言えば、彼(ペレス)がマックス方向のセットアップのクルマではチャンスがないと感じていたことだ。この議論が何年も続いていることを考えると、今回も大して変わらないだろう。」
↑ “Albon, Gasly, Checo and I think Liam too, tried that. Seems like Max is the only one that can drive the car with his set up.”
「アルボン、ガスリー、チェコ、それにリアムも試したと思う。マックスだけが彼のセットアップでクルマを運転できるみたいだね。」
↑ “True there is no shame in copying Max… but there is some shame in binning the car into the wall after copying Max’s setup though.”
「確かにマックスのをコピーするのは恥じゃない…けど、マックスのセットアップをコピーして壁に突っ込むのはちょっと恥ずかしいかもね。」
↑ “But whilst Max can copy Ricciardo, Yuki can’t copy Max.”
「でもマックスはリカルドをコピーできても、ユウキはマックスをコピーできないんだよな。」
↑ “It seems nobody can”
「誰もできないみたいだけどね」
レッドブルのセカンドドライバーという難題
角田選手の発言は、改めてレッドブル(およびジュニアチーム)のセカンドドライバーが置かれる厳しい状況を浮き彫りにしました。「クルマは速いはずだ。マックスが証明している」という指摘がある一方で、その速さを引き出すためのセットアップウィンドウが極めて狭いのではないか、という見方もあります。角田選手がこの「呪い」とも言える状況を打破できるのか、注目が集まります。
“I believe the problem is in the statement. “Make the car faster” the car IS fast, Max proves it almost every weekend. The mindset Yuki needs is “I don’t know how to change the setup to give me confidence to drive the car faster””
「問題はこの発言にあると思うんだ。『クルマを速くする』って言ってるけど、クルマは速いんだよ、マックスが毎週末証明してる。ユウキに必要な考え方は『クルマをもっと速く走らせる自信を持てるようにセットアップを変える方法が分からない』じゃないかな」
↑ “I think he means, “Make the car faster for me.” He has confidence in the car, he can drive it, he just can’t get a setup that allows him to push it to it’s upper limit. Now, whether that more on his driving and setup preferences or the alleged small setup window of the car is anyone’s guess, but it shows promise.”
「彼が言いたいのは『俺にとってクルマを速くする』ってことだと思う。クルマには自信があって運転はできるけど、限界までプッシュできるセットアップが見つからないんだ。それが彼のドライビングやセットアップの好みによるものなのか、それともクルマのセットアップウィンドウが狭いと言われているせいなのかは分からないけど、可能性は示してるよね。」
“Checo was crashing when he was closer to Max’s setup after the upgrades like in Silverstone 2024. Iirc he stopped crashing after that but got really, really slow when he was running with his setup. I don’t know if Liam was doing his own setups or Max’s. Yuki probably needs to be closer to Max’s setup for pace. Idk if its crash recipe though :/”
「チェコは2024年のシルバーストーンみたいに、アップグレード後にマックスのセットアップに近づけた時にクラッシュしてた。確かその後クラッシュはしなくなったけど、自分のセットアップで走るとめちゃくちゃ遅くなった。リアムが自分のセットアップだったかマックスのかは知らない。ユウキはペースのためには多分マックスのセットアップに近づける必要があるだろうね。それがクラッシュへの道かはわからないけど…」
↑ “I mean wasn’t there some stuff too where Checo was repeatedly ignored about his notes about the car ? Kind of hard to perform when you’re fighting the car AND the team”
「ていうか、チェコがクルマについてのフィードバックを何度も無視されたって話もあったよね?クルマともチームとも戦ってるんじゃ、パフォーマンス出すのは難しいよ」
“honestly it’s not such a bad play to work with Yuki as a guinea pig for the rest of the season. Let’s face it, RB is not winning constructors. What you want now is a driver that has some amount of feedback to the team about what can make this car more driveable, and that certainly won’t be a rookie. Checo might have been the best option, but they already fucked up that road, so Yuki might well be second best”
「正直、今シーズン残りはユウキをモルモットとして使うのはそんなに悪くない手だと思う。現実的に見て、レッドブルはコンストラクターズを取れない。今必要なのは、このクルマをもっと運転しやすくするためにチームにフィードバックできるドライバーで、それは間違いなくルーキーじゃない。チェコが最良の選択肢だったかもしれないけど、その道はもうダメにしちゃったから、ユウキが次善の策かもね」
“Maybe this is a dumb question, but why can’t max share some secrets to help out the team?”
「馬鹿な質問かもしれないけど、なんでマックスはチームを助けるために秘密をいくつか共有できないの?」
↑ “There are no secrets. His data is open for everyone in the team to see including his teammates. He’s also the one setting up his own car with his engineers just as the driver on the other side of the garage does every race weekend. You just can’t copy another driver one on one with driving and expect to get the exact same result. It just doesn’t work like that.”
「秘密なんてないよ。彼のデータはチームメイトを含め、チームの誰でも見られるように公開されている。彼もまた、ガレージの反対側にいるドライバーと同じように、毎レースウィークエンドにエンジニアと一緒に自分のクルマをセットアップしているんだ。ただ、他のドライバーのドライビングをそのままコピーして、まったく同じ結果を期待することはできない。そんな風にはいかないんだよ。」
ローソンとの比較と今後の展望
シーズン途中でリアム・ローソンとシートを交換した経緯もあり、角田選手のパフォーマンスは常にローソン選手と比較されます。プレッシャーの中で結果を出すことが求められる角田選手ですが、この学習期間を乗り越え、レッドブルのマシンを乗りこなすことができるのか、今後の走りに期待がかかります。
“very different headlines compared to lawson’s second race lol”
「ローソンの2レース目と比べると、見出しが全然違うね(笑)」
↑ “He clearly better than Lawson in that car”
「あのクルマでは明らかに彼(角田)の方がローソンより上だよ」
↑ “I mean he’s going into his 5th season vs someone who had about half a season of experience. It would be shocking if he wasn’t better.”
「ていうか、彼は5シーズン目に入るところで、相手は半シーズンくらいの経験しかないんだぜ。彼の方が上手くなかったら衝撃だよ。」
↑ “Theres a narrative that makes Liam seem alot younger as a Rookie driver, Yuki is actually only a year older than Liam. The conversation should be why hasn’t Liam got in the grid earlier”
「リアムをすごく若いルーキードライバーみたいに見せる風潮があるけど、ユウキは実際リアムより1歳年上なだけなんだよね。議論すべきは、なぜリアムがもっと早くグリッドにいなかったのかってことだよ」
“Hes already doing betteer than Lawson so theres that. Lawson was trundling around the back every session”
「彼はもうローソンより上手くやってるから、それはそれでいいんだ。ローソンは毎セッション後方をうろついてただけだし」
まとめ
角田裕毅選手の「どのセットアップがクルマを速くするかわからない」という発言は、海外ファンの間で大きな反響を呼びました。マックス・フェルスタッペンのセットアップをコピーすべきかという具体的な提案、そしてレッドブルのセカンドドライバーが抱える構造的な問題点への指摘まで、様々な角度からの意見が交わされました。また、シーズン途中でシートを交換したリアム・ローソンとの比較も避けられないテーマとなっています。この困難な学習期間を乗り越え、角田選手がレッドブルのマシンでそのポテンシャルを最大限に発揮する日が来ることを期待したいですね!
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