FIA(国際自動車連盟)が、歴代日本人F1ドライバーの最高成績をまとめた画像をInstagramで公開しました。鈴木亜久里、小林可夢偉、佐藤琢磨、そして現役の角田裕毅選手の名前が挙げられており、それぞれの最高位フィニッシュが紹介されています。これに対し、海外のF1ファンからは様々なコメントが寄せられているようです。特に、間もなく開催される日本グランプリを前に、角田選手への期待の声が多く見られます。どのような反応があるのか、見ていきましょう。
伝説の2012年日本GP!小林可夢偉の表彰台を懐かしむ声
多くのファンが、2012年の日本グランプリでの小林可夢偉選手の3位表彰台を鮮明に記憶しているようです。母国グランプリでの表彰台獲得は、当時の観客に大きな興奮をもたらした特別な瞬間だったことが伝わってきます。あの時の感動は、今もファンの心に強く残っているのですね。
“I still remember how excited the crowd was for that Kobayashi podium.”
「あの小林の表彰台で観客がどれだけ興奮してたか、今でも覚えてるよ。」
↑”Kamui! Kamui! Kamui! It was past 1:30 am, my father had gone to sleep since Checo was out, but I stayed in the living room watching the race till the end. I’ll always remember that podium. Massa was p2 and Seb won.”
「カムイ!カムイ!カムイ!夜中の1時半過ぎててさ、チェコがリタイアしたから親父は寝ちゃったんだけど、俺はリビングで最後までレースを見てたんだ。あの表彰台は一生忘れないよ。マッサが2位で、セブが優勝したんだ。」
↑”Button P4 chasing down Kamui at the end. What a race!”
「終盤、4位のバトンがカムイを追い詰めてたよね。なんてレースだ!」
↑”Looked it up yesterday, its also Saubers last podium btw”
「昨日調べたんだけどさ、あれがザウバーにとって最後の表彰台でもあるんだよね。」
↑”And I’m pretty sure the first time he drove the track was in F1. Everyone expected him to known it just because he’s Japanese.”
「しかも確か、彼があのコースを走ったのってF1が初めてだったはずだよな。日本人だからってだけで、みんな彼がコースを知ってるって思い込んでたんだ。」
↑”It wasn’t. Kind of. He drove on the East Circuit in Formula Toyota at the beginning of his career. In any case compared to most other Japanese drivers who practically know Suzuka and Fuji like the back of their hand his experience was minimal.”
「いや、そうでもないんだ。キャリアの初期にフォーミュラ・トヨタで東コースは走ってるよ。とはいえ、鈴鹿や富士を手の内みたいに知り尽くしてる他のほとんどの日本人ドライバーと比べたら、彼の経験は最小限だったけどね。」
“I still remember Kobayashi in 2012, that was pretty amazing and emotional”
「2012年の小林は今でも覚えてる。あれは本当にすごくて、感動的だったな。」
“Kabayashi’s 3rd place in Japan was amazing, remember it like it was yesterday!”
「小林の日本での3位はすごかった。昨日のことのように覚えてるよ!」
“God, I miss Kobayashi. He was such an aggressive and awesome overtaker. Really glad to see that a Japanese driver has finally been given the opportunity to drive a legitimate top tier car, and I hope it goes well for Yuki this weekend.”
「ああ、小林が恋しいよ。彼はすごくアグレッシブで素晴らしいオーバーテイカーだった。日本人ドライバーがやっと正真正銘のトップレベルのマシンに乗る機会を与えられたのを見て本当に嬉しいし、今週末、ユウキがうまくいくことを願ってる。」
“Kobayashi had some great drives.”
「小林はいくつか素晴らしい走りを見せてくれたよな。」
角田裕毅、アブダビ2021での最高位フィニッシュの記憶
角田選手自身のF1キャリアにおける最高成績は、2021年の最終戦アブダビグランプリでの4位です。しかし、このレースはチャンピオン争いを決する最終ラップでの出来事が大きな話題となり、角田選手の活躍が少し霞んでしまったと感じるファンもいるようです。それでも、あのレースでの角田選手の素晴らしい走り、特にボッタス選手への見事なオーバーテイクを記憶しているファンもいます。
“That Yuki 4th was the biggest moment from Abu Dhabi ‘21”
「あのユウキの4位が、アブダビ2021の一番の見せ場だったよな。」
↑”Indeed, nothing else happened that race.”
「まったくだ。あのレースでは他に何も起こらなかったよな(?)」
↑”Raikkonen retired from his last race as well, which was kinda sad. But yeah, nothing else worth noting sweating profusely”
「ライコネンも最後のレースでリタイアしちゃったんだよね、ちょっと悲しかったな。でもまあ、他に特筆すべきことは何もなかったよ(汗)」
↑”Nah, I think Latifi crashed or smth like that.”
「いや、たしかラティフィがクラッシュしたか何かだったと思うけど。」
↑”Abu Dhabi 21…. whatever happened there.”
「2021年のアブダビね…あそこで何が起こったにせよ。」
↑”The move he did on Bottas on the final lap was properly incredible but it’s completely forgotten An absolute mega send”
「彼が最終ラップでボッタスにしたオーバーテイクは本当に信じられないくらいすごかったんだけど、完全に忘れ去られちゃってるね。とんでもない突っ込みだった。」
“I don’t think I even remembered Yuki got 4th in ‘21. Kind of strange, it seems that good a result got overshadowed by something”
「ユウキが21年に4位だったなんて、覚えてすらいなかったと思う。なんか変な感じだな、あんな良い結果が何か他のことに影を薄められちゃったみたいだ。」
“Was going to say that I don’t remember Yuki P4 but yeah some other things were going on that day 💀”
「ユウキが4位だったなんて覚えてないって言おうとしたけど、まあ、あの日はいろいろ他のことが起こってたからな 💀」
「月曜にはユウキP1に更新だ!」角田への熱い期待と応援
目前に迫った日本グランプリに向けて、角田選手への期待の声が非常に高まっています。「月曜日にはこのリストが更新される」といった景気の良いコメントや、表彰台、さらには優勝を期待する声が多く見られます。母国グランプリという特別な舞台で、角田選手がこれまでの日本人ドライバーの記録を塗り替える活躍を見せてくれることを、多くのファンが願っているようです。
“They’re gonna have to update this with Yuki P1 come Monday.”
「月曜にはユウキP1って、これを更新しないといけなくなるだろうな。」
↑”not to piss on anyone’s parade but with the current state of the red bull car and its drivability I’d wager that liam has a higher chance of winning than yuki”
「誰かの楽しみに水を差すつもりはないけど、今のレッドブルのマシンの状態とドライバビリティを考えると、ユウキよりリアム(ローソン)の方が勝つ可能性が高いと思うな。」
↑”I fart in your general direction.”
「お前のいる方向にオナラしてやる。」
“P1 for Yuki easy. I bet my house on this.”
「ユウキのP1は楽勝だ。これに家を賭けるぜ。」
“it would be nice to net a podium even if it is too high of an expectation at present. If Yuki gets the car into the points at the race, I’d say that’s a win for him.”
「表彰台を獲得できたら素晴らしいだろうね、たとえ現時点では期待が高すぎるとしても。もしユウキがレースでマシンを入賞させられたら、それは彼にとって勝利と言えるだろう。」
“In 9 months it will be all Yuki.”
「9ヶ月後には、全部ユウキ(の記録)になってるさ。」
“Let’s come back on Monday when yuki wins”
「ユウキが勝ったら、月曜にまたここに戻ってこようぜ。」
“Let’s go Yuki! I am all for Yuki getting P1 for his home race or second if Osco gets P1 for his birthday!”
「行けユウキ!彼のホームレースでP1獲るの、大賛成だよ!もしくは、ピアストリが誕生日にP1獲るなら、ユウキは2位でもいいかな!」
“Yuki and Hulk are two of the drivers on my please get a podium list.”
「ユウキとハルク(ヒュルケンベルグ)は、俺の「頼むから表彰台に上がってくれリスト」に入ってる2人だよ。」
“Be happy if he cracks the top 10”
「彼がトップ10に入れたら嬉しいね。」
“Please god let him have a podium”
「頼む神様、彼に表彰台を獲らせてやってくれ。」
佐藤琢磨、片山右京…歴代日本人ドライバーへの想い
今回の投稿では、角田選手だけでなく、小林可夢偉選手や佐藤琢磨選手の名前も挙がっています。佐藤選手のインディ500での2度の優勝やF1での活躍、さらには片山右京さんのようなドライバーを懐かしむ声も見られました。彼らの功績や記憶に残る走りも、日本のモータースポーツ史の一部としてファンの心に刻まれているようです。
“Crazy that 2 out of 3 podiums have been on home soil..”
「表彰台3回のうち2回が母国でのレースってのはクレイジーだな…」
“Sato must love Indianpolis. Two Indy 500 wins and his F1 podium in Indianapolis”
「サトウはインディアナポリスが大好きなんだろうな。インディ500で2勝して、F1の表彰台もインディアナポリスだったし。」
“didn’t know Takuma Sato’s best was in the US. it’s like he was made for Indy ever since.”
「佐藤琢磨の最高成績がアメリカだったなんて知らなかった。まるで最初からインディカー向きだったみたいだね。」
“Kamui and Takuma were good!”
「カムイとタクマは良かったよな!」
“Ukyo Katayama bloody legend. Mainstay of mid to late 90s F1, valiantly driving horrendous Tyrells and Minardis. And has was involved in one of the most spectacular start-line accidents (not even first corner, but start) you’ll ever see (Portugal 1995, probably on YouTube).”
「片山右京、マジでレジェンドだよ。90年代中盤から後半のF1の常連で、ひどいティレルやミナルディを勇敢にドライブしてた。それに、史上最も壮絶なスタートライン事故(1コーナーですらなく、スタート時)の一つに関わってるんだ(1995年ポルトガルGP、多分YouTubeにある)。」
日本人ドライバーがF1で成功するには?
なぜこれまで日本人ドライバーがF1で優勝できていないのか、という疑問を持つファンもいます。これに対し、英語能力の重要性や、ヨーロッパ中心のモータースポーツ界でコネクションを築く難しさなどを指摘するコメントもありました。日本の国内レースシーンが充実していることのメリット・デメリットについても触れられています。
“It’s a country im surprised doesn’t have an F1 winner considering it’s produced a fair few good drivers. Maybe Yuki will be the guy to finally do it. I don’t think it’s gonna be any time soon though”
「かなりの数の良いドライバーを輩出している国なのに、F1ウィナーがいないのは驚きだよ。もしかしたらユウキが最終的にそれを成し遂げる男になるかもしれない。まあ、すぐには実現しないと思うけど。」
↑”To be fair though, Japanese drivers were never really given much of a chance to drive great cars in the best. Kobayashi and Sato definitely had the best chances of any the Japanese drivers with their upper midfield cars.”
「公平に言うと、日本人ドライバーはこれまで素晴らしいマシンに乗るチャンスをほとんど与えられてこなかったんだ。小林と佐藤は、中堅上位のマシンに乗って、日本人ドライバーの中では間違いなく最高のチャンスを得ていたけどね。」
“Kind of mind-blowing to me that a Japanese driver has never won in F1. Hope Yuki can be the first! 💪”
「日本人ドライバーがF1で一度も勝ったことがないなんて、ちょっと衝撃的だよ。ユウキが最初の人になることを願ってる!💪」
“You know, I’ve never seen another Japanese person with the names Kamui or Aguri. I wonder if the kinds of parents who are open-minded about their kids becoming race car drivers also have a more unusual naming sense than your average Japanese parent.”
「そういえば、カムイとかアグリって名前の日本人、他に見たことないな。子供がレーシングドライバーになることにオープンマインドな親は、平均的な日本の親よりも変わった命名センスを持ってるのかなって思うよ。」
↑”Ritomo Miyata was named after the Fiat Ritmo, so it tracks.”
「宮田莉朋(りとも)はフィアット・リトモから名付けられたらしいから、まあ、そういうことなんだろうね。」
↑”I can’t say for sure what effect this has but… The one skill that is absolutely non-negotiable for an F1 driver–maybe even more than driving ability– is the ability to speak English. And it’s just straight up harder to learn English if your native language is Japanese than if it’s Spanish/French/Italian/etc. I imagine building the necessary connections in racing is also much more difficult if you don’t live in Europe. Which is part of why non-European teenagers who are talented at karting move to Europe. So Japan having a strong local racing scene has pros and cons.”
「これがどんな影響を与えるかは断言できないけど… F1ドライバーにとって絶対に譲れないスキル、もしかしたらドライビング能力以上に重要なのは、英語を話す能力だよね。そして、母国語が日本語の場合、スペイン語/フランス語/イタリア語などの場合よりも英語を学ぶのが難しいんだ。ヨーロッパに住んでいないと、レース界で必要なコネクションを築くのもずっと難しいだろうし。だからこそ、才能のあるヨーロッパ以外の10代のカート選手がヨーロッパに移住するわけだ。だから、日本に強力な国内レースシーンがあることには、長所も短所もあるんだよ。」
まとめ
FIAが投稿した歴代日本人F1ドライバーの最高成績は、海外のファンにとって様々な議論や思い出を呼び起こすきっかけとなったようです。特に小林可夢偉選手の2012年日本GPでの表彰台は多くのファンの記憶に鮮明に残っており、感動的な瞬間として語り継がれています。そして何より、目前に迫った日本グランプリに向けて、角田選手への期待が非常に高まっています。母国での表彰台、さらには日本人初優勝という歴史的快挙を期待する声が多く見られ、ファンが角田選手の活躍を心待ちにしている様子がうかがえました!
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